(公開日2017/08/08)
※Compathyサイト閉鎖に伴い、同サイトに寄稿した記事を転載したものです
こんにちは、Compathy MagazineライターのMayumiです。
世界には、とてつもなく規格外の巨大な像がたくさんありますよね。
今回はそんな中でも、躍動感あふれるかっこいい巨大な像を7つ厳選してご紹介します。
チンギス・ハーン騎馬像(モンゴル)
果てしないモンゴル平原と澄み渡る青空に映える、全長約40mの白銀のチンギス・ハーン騎馬像。
モンゴルでは縁起物として伝えられる馬のムチを、チンギス・ハーンがこの丘で拾ったという史実に基づき、この地に建設されました。
ちなみに、台座部分は博物館になっていて、歴代王の肖像や帝国の歴史が学べるほか、ギネスに認定された世界最大のモンゴル伝統ブーツが展示されています。
母なる祖国像(ロシア)
ヴォルゴグラード(旧スターリングラード)のママエフの丘に建てられた、全長85mの巨大な女性像で、1967年の建設当時は世界一の巨像として知られていました。
これは、スターリングラード攻防戦を記念して建てられたもので、その勇ましい美しさとは裏腹に、近年の地下水位変動の影響で倒壊の危機にさらされています。
関羽像(中国湖北省)
三国志ファンにはたまらない、躍動感あふれる巨大な関羽像。その大きさは、重さ約1,320トン、全長約58mと、関羽像としては世界最大級を誇ります。
関羽にゆかりのある湖北省荊州市に2016年7月、建てられたばかりの新観光スポットです。
※2021年9月に違法建築の疑いで、関羽像は撤去されました
ピョートル大帝像(ロシア)
ロシア帝国の建国の父でありロシア近代化の父でもある、偉大なる皇帝・ピョートル大帝(ピョートル一世)。
全長98mにも及ぶこの巨大な像は、モスクワの創立850周年を記念し、モスクワ川とヴォドトヴォドニ運河の近く建設されました。
自由の女神像(アメリカ合衆国)
世界でもっとも有名かつ、人類にもっとも愛された自由の象徴である「自由の女神像」。台座を含めると全長は93mです。
かつて移民らが新天地を求め海を渡る際、行く先を照らす灯台の役割を果たしたように、自由の女神像の正式名称は「世界を照らす自由」です。
キリスト像(Christ Blessing/インドネシア)
天を舞うかの如く衣をたなびかせる全長30mの巨大キリスト像は、インドネシア・スラウェシ島北部マナド市に存在します。
イスラム国家であるこの国において、この地は珍しくプロテスタント系のキリスト教徒が多数を占め、この地の地主が私財を投じて建てたと言われています。
コルコバードの丘のキリスト像(ブラジル)
巨大なキリスト像の代名詞ともいえるのが、ブラジル・リオデジャネイロ、コルコバードの丘に建つ全長約40mのキリスト像でしょう。
両手を広げて人々を温かく包み込むように見下ろすキリスト像は、新・世界七不思議の一つにも選ばれました。
おわりに
日本において巨大な像といえば、奈良の大仏、鎌倉の大仏、そして世界で3番目に大きいと言われる全長120mもの茨城県・牛久大仏……。
なぜ人はそこまで像に巨大さを追い求め、天高く作ろうとしてしまうのか……なんて野暮な考えはさておき、圧倒的でハンパないオーラを放つ巨大な像を見に、ぜひ今度訪ねてみませんか。
ここで取り上げた7つの巨像のうち、訪れたことがあるのは「チンギス・ハーン騎馬像」「関羽像」「自由の女神像」「コルコバードの丘のキリスト像」の4つ。
- チンギス・ハーン騎馬像(モンゴル)
┗ 氷点下15度以下の一面白銀の世界ではお客さんはほとんどおらず。でも、夏は騎馬像のお膝元にたくさんのツーリストゲルが建てられてキャンプできるそうです - 関羽像(中国湖北省)
┗ 2016年に完成したばかりの巨大関羽像。実際の方が何倍もかっこいいです! ※2021年撤去されました - 自由の女神像(アメリカ合衆国)
┗ わたしが訪れた当時はちょうど工事中で、中にも入れず、きれいなお姿を拝めず、残念でした - コルコバードの丘のキリスト像(ブラジル)
┗ わたしが訪れた当時、足元工事していたうえ、ガスッてきておまけに雨まで降ってきて、キリストの像がだんだん雲隠れしてしまって哀しかったのをよく覚えています
工事中に出くわすことが多い気がしてきました……あまりご縁がないのかも
終わり
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